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<Author: 杜甫>
<Title: 寄韓諫議>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 韓諫議に寄す>
<BookPage: 309>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
今我不樂思岳陽，
身欲奮飛病在牀。
美人娟娟隔秋水，
濯足洞庭望八荒。
鴻飛冥冥日月白，
青楓葉赤天雨霜。
玉京羣帝集北斗，
或騎騏驎翳鳳皇。
芙蓉旌旗煙霧樂，
影動倒景搖瀟湘。
星宮之君醉瓊漿，
羽人稀少不在旁。
似聞昨者赤松子，
恐是漢代韓張良。
昔隨劉氏定長安，
帷幄未改神慘傷。
國家成敗吾豈敢，
色難腥腐餐風香。
周南留滯古所惜，
南極老人應壽昌。
美人胡爲隔秋水，
焉得置之貢玉堂。
<End Poem>
<Translation>
現在自分は心楽しまず、岳腸にある君を思いやっている。鳥のように翼をふるって飛んで行こうと思うが、今は病床にある身である。才徳すぐれた君子韓注
は、美しく清らかに秋水を隔てて遠方におり、足を洞庭湖の水に洗って俗世をのがれて八方の地の果てを眺めやっている。おおとりが高大な空に飛ぶように韓注は俗世を避けており、その秋の高い空には日月が明るく輝いている。折しもかえでの葉は赤く色づき天が霜を降らせる季節である。

天帝の都の玉京には、多くの神々のような貴顕の臣たちが北斗星にもたとえられる天子をめぐって集まり、そのあるものは麒麟に乗り、鳳凰にまたがっている。蓮の花模様を縫いとりした旗が煙霧の中に落下しており、その旗のかげは動揺して、きかさまのかげとなって瀟湘二水の水面にゆらいでいる。星の世界の仙人のような天子の側近の人たちは、天子の賜る美酒に酔っているが、空飛ぶ仙人にも比すべき韓注のような人は数少なく、君側には侍していない。

あなたは、張良が師事した昔の赤松子のような仙人と聞いたように思うが、あなたは恐らくは漢代の張良なのであろう。張良は昔、劉邦に従って長安を平定し、引き続いて変わることなく天子の帷幄の中にあったが、心はいたみきずついたという。粛宗朝にあっての韓注も、まったく同様で、国家の興廃のような大事にどうして自分などかかわることができようかとして退いてしまい、顔色に出して、濁った世の腐敗をいとい、官を去り、俗世を逃れて楓香を食う生活に入ってしまった。

周南の地にとどまって世を避けた太史公の故事は、昔から惜しまれたこと、天下泰平の象徴南極星にも比すべき韓注よ、めでたく栄える世に応じて出現せよ。
あなたのような君子人が、どうしていたずらに秋水を隔てたかなたにいるのか。なんとかして君を天子の側近に待して、朝廷に出仕させるようにしたいものだ。
<End Translation>